第44番 大寶寺【四国八十八ヶ所霊場】

愛媛県上浮穴郡久万高原町にある、第44番札所の 大寶寺 は、ちょうど八十八ヶ所あるお寺の中間地点ということで、中札所 とか へそ寺 とか言われます。

順番通りに参拝してきた場合だと、第43番札所の明石寺を出発する時点で「次が中間ゴールだから頑張ろう」なんて考えるかもしれませんが、峠を越えながら距離にして約80km、時間にしても自動車やバイクで2時間くらいかかります。

まさに中間ゴールの節目にふさわしい試練の場となっております。

大寶寺(菅生山 大覚院)

案内看板が比較的整備されているので、迷子になることはないのですが・・・

こちらの駐車場の看板がちょっとわかりにくいです。なので、ここが大寶寺の駐車場なんだと気がつかないこともあると思います。

未舗装の砂利の駐車場ですので、見かけたらこちらの駐車場を利用しましょう。特にバイクの場合は砂利が滑りますから転倒に注意が必要です。

とは言っても、実は自動車やバイクだとかなり先まで乗り入れることができます。

こちらの写真の真ん中にある道が歩行者用の参道、右端の舗装してる道が車両通行用の道路です。

途中から未舗装の道になり、道幅も狭くなるのでバイクは特に要注意なのですが、行けないこともありません。

この駐車場のことを知っている人は知っているので、進んでいくとちょうど帰る人の車とすれ違う場面も出てきます。

バイクとは言え、すれ違うのはちょっとドキドキします。なんせガードレールもないのですから。

こちらの駐車場は駐車できるスペースに限りがあります。

バイクだと、邪魔にならないところにひっそりと駐輪できると思いますが、ここまで来て満車だった場合は引き返すのも大変です。

なので、最初から広い方の駐車場を利用して歩くのが得策かもしれません。

ちょうど、駐車場の横は納経所になっています。

そして、納経所の前にある階段を登りきったところに見えているのが本堂です。手すりも整備されているのですが、比較的長い階段ですから気をつけて登りましょう。

こちらが本堂です。下から見上げる姿は威風堂々という印象です。

建物自体はそれほど巨大というわけではないのでしょうが、あまり本堂をこのアングルから眺めることはないですから、迫力が違いますね。

すぐ右隣は大師堂です。なんでも総檜造り(そうひのきづくり)なんだとか。自然の中に佇む姿は非常に絵になりますね。

と、ここまでご紹介して、感のいい人なら気づいたかもしれませんが、山門がどこにもありません。実は、最初の駐車場から歩行者用の参道を歩いて来た人はちゃんと山門を通過するのです。

山門といえばそのお寺の玄関のようなものです。なので、正式には最初の駐車場から歩いて参拝するのが正解です。

正式な参拝順序を守るためには、納経所の前まで乗り入れた人は、山門まで少し戻る必要があります。

で、こちらがその山門です。森の中に堂々とそびえ立つ山門は、凄まじい迫力です。

やっぱりここを通らないとこのお寺の魅力を満喫したことにはならないでしょうね。

私が参拝した2017年3月19日は、まだ雪が少し残っていました。久万高原町は標高が高いので、気温が松山市よりも低いのです。

スマートフォンの情報によると12℃ですが、実際にはもっと低いと思います。

四国八十八ヶ所霊場はこの大寶寺のような山岳霊場がたくさんありますから、家を出るときよりも寒い場所がたくさんあると想定して、それなりの服装を準備しておくことをお勧めします。

墨書と御朱印もしっかりいただきました。

バイクお遍路のポイントと注意点

本堂や大師堂に到達するまでの道のりは、特にバイクであれば選択肢がいくつかあります。

絶対にこうするべきだというルールはありませんが、こうすることが望ましいと推奨されるルートは存在します。

つまり、最初の駐車場から歩くのか、納経所の近くまで乗り入れるのかということです。

大寶寺までのアクセス

もし自動車で参拝するというのであれば、納経所の近くまで乗り入れるのは絶対にお勧めしません。特に運転があまり得意でない方や高齢者の方は、前から車が来てすれ違う時に道幅が狭すぎてどうしようもなくなります。

私が過去に満願したときは最初の広い駐車場から歩きました。今回は納経所の近くまで乗り入れました。もちろん両方ともバイクです。

それらを比較した結果から考えると、少しくらい遠くても歩いた方がいいということになりました。

理由は、バイクですから乗り入れるのは簡単だろうと思っていましたが、他の自動車がうまくすれ違うことができずにモタモタしているわけですから、こちらまで足止めをくらってしまい、イライラしたりヤキモキしたりとストレスになってしまいます。

そういう心理状態の時はあまり良い結果になりません。

あと、正式に山門をくぐって参拝しようと思った時には、結局のところ山門まで歩いて戻って一礼してから、もう一度登ってくるという面倒な手順を踏まないと行けません。

それなら、最初から歩きながら参道の自然を楽しみつつ、山門を通って普通に登って来た方が二度手間にならないで済みます。

というか、せっかくお遍路の旅をするのであれば、少しでもラクをしようという怠惰な気持ちでいるよりも、多少の遠回りすら楽しめるくらいの心の余裕がないといけませんよね。

たしかに少しだけ距離や傾斜があるのですが、他の険しい山岳霊場と比較すると心配するほどではありません。普通に歩けば10分もかかりません。

なので、納経所の近くの駐車場は脚が悪い人とか、超高齢な方のために開けておくことをお勧めします。

一方、境内に上がってしまえば動線はシンプルです。本堂と大師堂が隣り合っているのでテンポよく参拝することができます。

納経所と、本堂・大師堂との間にも階段があります。綺麗に整備されていますし手すりもありますが、比較的長めですから注意して移動しましょう。

大寶寺の駐車場は無料

最初の駐車場も、納経所まで乗り入れたところにある駐車場も無料で利用できます。当然ですがバイクでも無料です。

納経所の横まで乗り入れた場合は、人の気配がある場所に駐輪するので、置き引きや車上荒らしのリスクはやや低めと思われますが、どこのお寺の駐車場にも不届きな輩が出没するようです。貴重品の管理はしっかりしましょう。

最初の広い駐車場から歩く場合は、車やバイクから離れる時間が長くなりますから、貴重品は絶対に携帯しましょう。

あと、広い方の駐車場は未舗装であり、少し傾斜がある場所もあります。バイクの場合は駐輪する向きや場所によっては転倒させてしまう危険性もあります。

参拝して戻って来たらバイクが転倒していたなんてことにならないように気をつけましょう。

大寶寺は四国遍路の中札所と言われるだけあってこちらの気持ちが試されている気がする

前回来た時も思ったのですが、このように参拝する時に ラクな方 と 少し苦しい方 の2種類が選べるという場合、なんだかこちらの気持ちが試されているような気持ちになります。

警察車両にパトカーと白バイがあるように、バイクというのは機動力や走破性が高い乗り物ですから、自動車が通れないような狭い道や悪路でもスイスイと進めてしまうのです。

だからというわけではないのですが、どうしてもバイクの特権を利用してグイグイ進んでしまいがちです。

でも、どうせ参拝するなら正式な(あるいは推奨されている)順路を通ってちゃんと参拝したいと思いませんか?

この大寶寺の場合だと、確かに奥の方までバイクで進めばラクに参拝できますが、山門の存在を下調べしていない状態だと、せっかく山の奥まで訪れたのに肝心の山門を観ることも通ることもせずに帰ってしまうかもしれないのです。

それってなんだかもったいないですよね。

事前に下調べをしてから、どういう風に参拝するのがベストなのかを考えてから訪れるというのも、四国遍路の楽しみの一つなのかもしれませんね。

Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0

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